オルカン集中リスクの検証とS&P500イコールウエイトによる中和案内

検証と改善アプローチ

オルカン集中リスクの検証と
S&P500イコールウエイトによる中和案内

【全世界株式(オール・カントリー) / オルカン】の強化・改善

【主な該当ファンド例】
eMAXIS Slim 全世界株式 楽天・オールカントリー SBI・全世界株式(雪だるま)
全世界株式(オルカン)は広範な分散投資を実現する一方で、時価総額加重平均の性質上、特定の米国巨大IT企業への極端な偏りが生じています。本資料では、その集中度合いの現状を確認したうえで、S&P500イコールウエイト指数を活用したポートフォリオの改善・中和案を提示します。
*2026年07月時点のデータを利用

オルカンの構成ウエイトと集中状況について

オルカンがカバーする銘柄数は世界約2,800社に及びますが、実際には上位の少数の企業に投資資金の多くが配分されています。現在の組入ウエイトの実態をご確認ください。

アップル (Apple)
4.1%
マイクロソフト
3.6%
エヌビディア (NVIDIA)
3.4%
アマゾン (Amazon)
2.3%
メタ (Meta)
1.6%

上記の通り、上位5社のみでポートフォリオ全体の約15.0%を占有しています。実態として、資産の大部分が米国の主要テクノロジー企業5社と同調する構造となっています。

歴史的リスクの示唆

ITバブル崩壊時など、特定セクターに資金が集中している状態で市場が調整局面に入った場合、回復までに数年単位の長期的な時間を要するリスクが内在しています。

イコールウエイトによる中和効果の調査

この集中リスクを和らげる有効なアプローチとして、米国優良企業500社をすべて「均等(一律0.2%)」に保有するS&P500イコールウエイト指数の活用を推奨いたします。

  • 巨大IT企業の組入比率を強制的に引き下げ、個別株リスクを軽減
  • 埋もれていた中堅優良株(バリュー株)の保有比率を底上げ
  • 値上がり銘柄を売り、割安銘柄を買う「逆張りリバランス効果」の獲得
対象銘柄 現状 改善後
アップル 4.10% 2.15%
マイクロソフト 3.60% 1.90%
エヌビディア 3.40% 1.80%
その他中堅株 各0.02% 以下 一律 +0.10%

ポートフォリオ構造の比較(Before / After)

メイン保有銘柄に提案商品を掛け合わせた場合の、ポートフォリオ全体の構造変化を整理しました。
本提案により米国籍の比率は上昇しますが、過去の歴史的な市場連動(市場コピュラ)が示す通り、米国市場が急落する局面では、日本を含む全世界の株式市場が例外なく連鎖的に下落します。そのため、本質的な「リスク分散」を追求する上では、表面的な国籍の分散にとどまるよりも、特定の巨大企業(個別株)やITセクターへの過度な依存を徹底的に引き下げることが最も重要かつ実効性の高いアプローチとなります。

① 上位5社の集中度
現状(オルカン単体) 15.0%
中和後 8.0%
② 米国の国籍比率
現状(オルカン単体) 約64.0%
中和後 約82.0%

※ 米国比率が上昇することで数値上の国籍偏重は生じますが、グローバル市場の極めて高い連動性を考慮すると、「特定の超巨大IT企業5社への依存度を半減(15% ➔ 8%)させるメリット」の方が圧倒的に大きいと判断できます。

具体的な推奨商品(指定銘柄)

国内株式(東証ETF)

ニッセイETF S&P500
イコール・ウェイト

銘柄コード426A
信託報酬(年)約 0.186%
取引通貨日本円

日本の取引所に上場しており、日本円のまま手軽な手数料でイコールウエイトを組み込める有力な選択肢です。

米国株式(海外ETF)

インベスコ S&P 500
イコール・ウェイト

ティッカーRSP
経費率(年)0.20%
取引通貨米ドル

グローバルで高い流動性と実績を誇る本家のファンドです。米ドルでの分配金受け取りを想定する方に適しています。

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