「デイトレード シミュレーター」は、現在株価とボラティリティ(ATR)をもとに、プロの資金管理(1%〜2%ルール)に基づいた適正な購入株数や損切り・利確ライン、月間想定損益を試算・比較できるツールです。
【ご注意・免責事項】表示される数値は計算上の理論値であり、将来の運用成果を保証するものではありません。実際の取引では、証券会社ごとの取引手数料やスリッページ(注文価格のズレ)により実際の損益とは差異が生じます。特に空売り(売り建て)においては、特別空売り料や貸株料・逆日歩といった諸コストのほか、ストップ高等による強制持ち越し・想定外の拡大損失リスクがあるため、試算結果と大きく異なる場合があります。売買の最終判断はご自身の責任において行ってください。
デイトレード シミュレーター
パラメータ解説 & 資金管理設定ガイド
本シミュレーターは、感情に左右されず「プロの資金管理手法」に基づいて機械的に株数や利確・損切りラインを算出します。各項目の意味とおすすめの設定値を解説します。
1. 許容リスク額(1トレードの許容損失)
【補足説明】
「1回のトレードで、万が一損切りになった場合に失っても良い最大の金額」のことです。投資初心者の方は「買える限界まで買う」という決め方をしがちですが、破産を防ぐプロのトレーダーは「損失額から逆算して株数を決める」というアプローチを取ります。
世界中の投資本で推奨されている黄金律が「1トレードの損失額を口座総資金の1%〜2%以内に抑える」というルールです。仮に相場環境が悪く10連敗しても資金の10〜20%しか減らず、精神的ダメージを抑えつつ即退場を防ぐことができます。
- 堅実運用(1.0%):総資金300万円の場合 → 許容リスク 30,000円(初心者におすすめ)
- 標準運用(2.0%):総資金300万円の場合 → 許容リスク 60,000円
2. ATRマルチプライヤー(損切り幅の倍率)
【補足説明】
日足ATR(その銘柄の1日の平均値幅)に対して、「1回のデイトレードでどの程度の価格変動(ノイズ)を許容するか」を決める倍率です。日足の値幅をそのまま使うと損切りが広すぎるため、デイトレ用に縮小させます。
- 0.20 〜 0.30(狭め):スキャルピング・超短期売買向け。損失を極小化できますが、通常のノイズでかかりやすくなります。
- 0.35(推奨・標準):通常のデイトレードの基本形。ノイズによる誤作動を防ぎつつ、適正な損切り幅を確保できます。
- 0.40 〜 0.50(広め):値動きの激しい銘柄やゆったり構えるデイトレ向け。損切りにかかりにくくなります。
3. リスクリワード比(RRR:利確幅 / 損切幅)
【補足説明】
1回の取引における「取るリスク(想定損失)」に対する「狙うリワード(想定利益)」の比率です。「損小利大」を徹底し、トータルで資産を増やすための最重要指標となります。
- 1.0(等倍):損切り10円に対して利確10円。トータルでプラスにするには勝率50%以上が必要です。
- 1.5(推奨・標準):損切り10円に対して利確15円。勝率40%以上あれば収支がプラスになる理想的な設定です。
- 2.0以上(高リワード):強いトレンド相場向け。勝率が35%程度でもプラスを維持できますが、利確目標が高くなります。
4. スリッページ(円:約定の誤差吸収)
【補足説明】
逆指値注文(成行での損切り)を出した際、「指定価格から実際の約定価格までに生じるズレ(滑り)」を想定に組み込むバッファーです。リアルなコストを計算に反映させます。
- 0.1 〜 0.5円:低位株、または板が非常に厚く流動性の高い大型株。
- 1.0円(推奨・標準):1,000円〜3,000円程度の一般的な銘柄。
- 2.0 〜 5.0円以上:値がさ株(5,000円以上)、新興市場(グロースなど)の板が薄い銘柄。
5. 売り建て(空売り)特有の実務上の注意点
【補足説明】
「売りから入る(空売り)」トレードは、下落トレンドでも利益を狙える強力な手段ですが、通常の「買い」とは異なりコスト構造や特殊な制限が存在します。
- 特別空売り料(プレミアム料):デイトレ専用の空売り(ハイパー空売り等)では、1株あたり数円〜数十円の貸株料が別途発生する場合があります。実質的に「スリッページ(コスト)」が増加する要因となります。
- ストップ高張り付きによる持ち越しリスク:予期せぬ材料等でストップ高比例配分になると、買戻しができず強制的に翌日へ持ち越しとなります。設定したストップロス(損切り)ラインを無視して大損する恐れがあるため、板が薄い銘柄や急騰銘柄の空売りには厳重な注意が必要です。
- 損失の非対称性:買いの損失は「買付金額(株価0円)」が上限ですが、売りの損失は理論上「無限大」です。デイトレの数%の値幅狙いであっても、逆指値(損切り注文)の設定を徹底することが必須となります。
